玉蘭

今年に入ってから、桐野夏生さんの小説を
かたっぱしから読んでいます。

なにもかも嫌になる。

というとき、人は往々にして、
自分と自分のしてきたアクションが嫌になってるわけですが、

そんなとき、リセットするべく、
会社をやめてみたり、留学してみたり、
違う男(または女)とつきあってみたりするわけです。

この本でそんな主人公有子の行動は、
冒頭であっさり
「新しい世界が始まるなんて幻想だ」
と、否定されます。
今までの自分をひきずってどこへ行っても、
そこは世界の果てでしかない、と。

その通り。スミマセン・・と思わず、下を向きそうになる私です。
このブログのタイトルも、
「世界の果てからこんにちは」か、なんかに変えた方がいいかも・・。

それはさておき、
世界の果てに来てしまったら、どうすればよいのか?

この本はそんな世界の果てにいる、
登場人物たちが、喪失していく物語です。
というより、桐野夏生の作品は、ほとんどがそうです。
だから読むと、いつもとても辛くなります。
小説の中の喪失感がリアルで。
あまりにも、人生そのもので・・・。
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by akuchixxx | 2006-05-10 13:05 | 本(桐野夏生)